第7回
ベテランのファンのみなさんはご存じでしょうが、MARIどんは昔からクーラーを使わない主義の
家系なので、夏はいつも季節を超満喫してしまうのです。
しかも、マイスタジオは壁の二面が大きな窓という、日当たり風通し共に、限りなくアウトドアに
近いシチュエイションなので、その日の日差し・気温・湿度、なにもかもの影響をモロに受けて
しまうわけ。風がそよぐ日は天国よん。でも、凪ぐとサウナ。
この前は嵐、窓をわざと開け放ち、強風に曝されて冒険気分にひたりながら、ひとりで盛り上がって いた。嵐の海を航海する帆船のキャプテン、モンゴルの草原で狼を追ってひとり野宿する遊牧民。
暑すぎて眠れない夜に、一応文明の力として使うのは「うちわ」か「扇子」。
鬼のようにぶわたぶわたぶわたぶわたと、勢いよく扇ぐのは手首も鍛えるので、パーカッショニスト
としては一石二鳥。ただ難点は、本人が眠ってしまうと自動的に止まってしまうこと。
やっと涼しくなって眠れたと思ったら、暑くてまた目が覚めてしまう。それでまた、ぶわたぶわたと
扇ぐ・・眠りにおちる・・止まる・暑くなる・・目か覚める・・・・。
一晩中繰り返して、結局寝不足が続く。
「冷房と寝不足とどっちが身体に悪いと思うわけ?」
Takaちゃんは言う。
だって「きょうもめちゃくちゃ暑いねえ」って電話すると、いつも「え?そお?Takaの
家はクーラーきいてて涼しいけど?」ってすまし声で答えるんだよね。プウーッ!!
ところでみんなはどっち派?
先日ディノスのCMソング、TAMTAMでやりました。
絵はアニメーション。イラストレーターの方にサインをもらったので載せるね?
アニメーターは、黄桜のカッパさんや、わたせせいぞう「一粒の恋」NHK24〜26深夜の方。
ネコのシッポと女の子の唇の動きに注目です。
CMは23日からON AIR開始、チェックしてくださーい。
12日の土曜日、品川駅にかかるおおきな虹を観ました。大感激!
思わず交差点で「≠BUT=]を口ずさんでしまった。
うーん、プロモーションヴィデオのワンシーンのようだぜい!
CBC9月3日のライブのリクエストはそろそろ決まりかな?
サバールクラブのメンバーがふたり、タムタムを持って参加してくれるんだぜい!
タムタム=サバール3つって、みんな見るの、初めてちゃう?
夢はこれで100個のタムタムオーケストラよ!絶対実現させてみせる!
あっそーいえば、ショックなことがあったのだ!みんなに報告しなくちゃだわっ!
「傷ついてなんかいられない」が現在レコード会社の在庫切れ、追加注文200枚入るまで
製造予定なしなので、あちこちの店頭に残っている分しか、もう手に入らなくなっているのですう!
もし見つけたら、即、教えてください!お願いします!
欲しい人が何人かいて、探してます!よろしくね?
さて、TakaちゃんがHaLoのリハや、ヤマハ新製品のレコーディングにかまけている間 MARIちゃんは、
19日恵比寿ワッツ・ディケンズでワッシーやユスー(ドウドウの息子の若手スターのひとり)と
アフロライブ、23日は大黒埠頭インターチェンジでシャンゴ、夜は等々力でワッシー、24日は
埼玉坂戸市夕涼みでシャンゴです。
ほんとはこういう仲間達とこれくらいしょっちゅう、TAMTAMのライブやりたいよね!
がんばるから応援してくりね?
サハラ、ラクダの旅も5日目。
気が狂いそうだったシャワーなし風呂なし生活にもついに慣れ、自分の不潔さが平気になってきた。
髪に口に耳に爪に下着に所構わず入り込んでくる砂、くちゃいラクダの汗やおしっこの臭い、わずかな
茂みを見つけての太陽のもとのトイレ、もうへっちゃらさ。
(なにかで読んだけど、人間は何日目かになるとバクテリアだかなんだかが働きだして、不潔成分を
分解してくれ始めるから臭くなくなるそうだ。Mはその分岐点を越えたらしい。)
「メルズーガの夜明けのなかで歌いたい。」
Mのわがままのために、みんなまだ暗いうちに起きて、テントをたたみ、アテイ(お茶)とホブス
(モロッコパン)だけの朝食をすませたのだ。
ラクダを連れて、えっちらおっちら砂に足をとられながら20〜30分も歩くと、見事な砂丘になった。
ピンクと肌色の混ざったような、砂の美しいシェイプの丘が、薄明りのなかに、陰影をもって浮かび
上がる。
美術館のどんな彫刻も敵わない自然の造形。おもわずため息が出た。
自分のはあはあいう息づかいと、ラクダのモシャモシャ反芻する音以外、なんの音もない。
タムタムをおろして担ぎ、苦労して砂丘に登る。ブッゾもついてくる。手がかじかむほど寒い。
夜明けのなかでセッション。反響するものもなく、音は360度どこまでも遠くへ、とんでいって
しまうようだ。声もまっすぐに自分から放射していく。
自分がちっぽけな点になっていくのを感じた。そして、空気に溶けてひとつになっていく。
気がついくと、いつの間にかお馴染みの砂漠の太陽が、カッと照りつけていた。
ジリジリと暑くなってくる。
「ヘイ?」
ちょっと休もうと、ブッゾが顎をしゃくり、眼で言ってくる。
「オケイ、いいよ」
不思議と意志が通じ合う。
大自然の中にいると、野生や霊性が蘇るみたい。
太陽に背を向けて腹這いになって、これからの行程を教わる。砂の上に、ブッゾが指で地図を描いて
説明してくれる。
砂は面白い。
風のキャンバスにもなれば、小動物やラクダやMタチの足跡のキャンバスにもなる。
そして、最後にはなにもかもを呑み込んでしまうのだ。