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ボタン サンシャインコーストとナンバー総合病院(H10.1.12更新)

 私たちは、ケンプシーで1週間の滞在を終えると、次のステイ先であるクイーンズランドのサンシャインコーストへと向かいました。サンシャインコーストへは、オーストラリア大陸の東岸を北上する10時間のバス旅行でした。
放牧された多くの牛やブッシュの中にたたずむカンガルーなどの動物、一面に広がるサトウキビ、パイナップルそしてバナナなどの畑を車窓に見ながらブリスベンを通過し、ひたすら北上を続けました。サンシャインコーストは、有名なゴールドコーストより少し北側にあり、ヌーサ、マルチドア、カランドラ、ムーローラバー、クーランといったコミュニティーが美しく、長い海岸線に点在している高級リゾート地帯の総称です。

筆者のステイ先は、コートライト岬に近いブディナビーチに位置し、蔦に覆われたその家は、周囲の家々よりも歴史があるように見えました。 家の主はダン(75歳)とグロリア(72歳)で、ともにビッグサイズの老夫婦でした。ダンは、シドニーで歯医者を開業して財をなし、20年近く前に夫婦でこちらへ移り住んで以来、悠々自適の老後をアクティブに過ごしています。日本にも過去2回訪れたことがあり、北海道を除くほとんどの地域を旅行している親日家でした。

hospital サンシャインコーストは、南半球を10時間も北上しただけあって、ケンプシーの寒さから比べると、初冬でありながら日中なら半袖でも充分な暖かさでした。
コートライト岬に立って眺めると、外海は雄大な太平洋、内側はサンシャインコーストの海岸線。パノラマでも入りきらないほどワイドな景色を眺められるこの岬は、滞在中の日課となった朝の散歩のお気に入りコースでした。燦々と輝く太陽に、照らし出された紺碧の海はまさに「サンシャインコースト」の名にふさわしい美しさでした。

サンシャインコーストに到着した翌日、周辺(約350,000人をカバー)の医療圏の中核であるナンバー総合病院を訪ねました。ナンバー病院は、救急ヘリコプターを備え、毎日4,5件の救急患者をこなす360床のベッドを有する中核病院です。
私たちを出迎えてくれたのは、中肉中背のいかにも人の良さそうなデレクター、ハワード・リーチ氏でした。彼は、挨拶もそこそこに、私たち一人一人に病院のエンブレムの入ったネクタイとサンシャインコーストの開拓時代の写真集をプレゼントして下さいました。

meeting 一通り病院の歴史や概要の説明を受けた後、院内各所を見学させていただきましたが、病院の建物そのものは特筆すべきものはあまり無く、アメリカの病院に比べると質素な造りでした。私たちの最大の関心は、病院内に設置されたアセスメントチームによる在宅医療の進め方であり、そのケアアセスメントの内容がとても聞きたかったのです。
しかし、その日はアセスメントチームが忙しく、翌日の朝、仕事が忙しくなる前にもう一度いらっしゃいといわれました。
次回は、そのアセスメントチームについてお話をさせていただきたいと思います。

 



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