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(2004.12.20更新)

見えてきた! サービス従事者の質の向上への方向

 介護サービスは人が人を支えるサービスであり、サービスの質の向上のためには介護職員の資質の向上が不可欠とされている。
 16年7月30日の社会保障審議会介護保険部会「介護保険制度の見直しに関する意見」では、「介護職員については、まず資格要件の観点からは、将来的には介護福祉士を基本とすべきであり、これを前提に、現任研修についても、実務経験に応じた段階的な技術向上が図れるよう、体系的な見直しを進めていく必要がある」と指摘している。
 そのための方向性として介護職員のキャリア開発を支援するキャリア開発支援システム(介護職員の新たな人材育成・研修体系)の構築が必要であるとしている。
 介護職員のキャリア開発と資格の汎用的評価を前提とし、研修費用は介護職員本人や事業所が負担することが適当とされている。またその各種認定資格を人員配置基準や介護報酬上で評価することが必要とも考えられている。

介護職員基礎研修(仮称)とは
 とくに注目される点は、ホームヘルパーや施設職員として現在従事しているが「介護福祉士」の資格を持たない介護職員に対応した介護職員基礎研修(仮称)の概要が示されている。実務経験により介護福祉士試験を受験するルー トは残しつつも、現状の訪問介護職員研修を統合一元化、内容を充実した介護福祉士との中間的な研修体系「介護職員基礎研修(仮称)」を設けることが考えられている。その受講にあたってはこれまでの実務経験を評価するとともに「介護職員基礎研修」修了者には、介護福祉士の受験資格である3年間の実務経験期間を短縮することも検討されている。
 具体的な研修内容は今後の検討となっているが、研修内容の充実に伴い、現行の1級2級を併せた360時間を上回る400〜500時間の大幅な時間数が見込まれている。将来はホームヘルプの養成をこの「介護職員基礎研修」に一元化し、本研修修了を介護職員の基礎就業用件とすることという意見も出されている。
 現に介護業務に従事している者(ホームヘルパー養成研修修了者を含む)は引き続き就業を認めたうえで、一定期間内に介護福祉士資格取得又は「介護職員基礎研修」を受講することとし、受講の一部免除など必要な支援措置を講じるとしている。
 その研修のあり方として演習や実習を主体として、受講しやすいように夜間コース、通信コース、単位累積制、e-learningや各種メディアの活用などが考えられている。
 現行の制度で介護福祉士の受験を目指している人は、早い時期に合格しておかないと、近い将来(3年後くらい?)は、あらたな受験資格として「介護職員基礎研修」の受講修了でないと介護福祉士試験を受けられない可能性がある。


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