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−ボランティア団体「紀北介護情報ネット」の代表をされて いますね。
紀北地域で在宅介護に関わる様々な職種の方のネットワーク形成を目的に活動しています。また、サービスを利用する人が自分たちでサービスを選べるよう、ホームページなどを通して情報を提供しています。この介護ネットには、いろんな職種の人がいるので、視点や立場がそれぞれちがい、気づきがたくさんあります。また、実際の仕事の場面でも、気心が知れてくるとやり易いです。こんなにいろんな職種の人が集まる勉強会は、全国的にも珍しいのかもしれませんね。
毎月、勉強会を開催し、この7月には、「介護・自立支援用具体験フェア」を開催し、高齢者疑似体験や、エアマットの寝心地比べ、様々な車椅子体験を行いました。当日の参加者は、170名で、高校生も含む90人ものボランティアの方が手伝ってくださいました。
−ケアマネになったきっかけはなにですか。
介護保険が始まる前に大阪から和歌山に帰り、訪問看護の仕事に就きました。訪問看護を必要とする方にはヘルパーさんが入っていることも多いのですが、看護婦さんとヘルパーさんが反発しあうケースが多かったのです。お互いが役割分担、連絡・協力して、みんなで統一した目標を持って、チームアプローチが出来たらいいのになぁ・・・漠然と感じていました。
その後、大阪の看護学校同級生のところへ遊びに行くと、皆が「ケアマネを受ける」と言うので、「それって何?」と、初めてケアマネのことを知りました。そして、これが、私が思っていたヘルパーさんと看護婦との間に立って調整できる仕事だと思ったのです。その後、ケアマネとなり、施設に就職したのですが、施設内では限界があり、満足できずに辞めました。そして、訪問看護ステーションを自分で立ち上げようと訪問看護の養成研修に参加しました。
しかし、学ぶほどに、ハイリスクであることに気づきました。そんな折、「NPO法人和歌山ケアマネジャーの会」と出会いました。「うちにおいでよ」と言ってくださったこともあり、訪問看護の研修修了時には、「ケアマネの会」に入っていました。本当に出会えてよかったです。
−ケアマネとしての仕事の範囲をおきかせください。
今、48人ほど担当していますが、在宅ターミナルの方が常に数人います。特に、地域の中核病院の呼吸器系病棟から肺癌末期の方のターミナルケアを依頼されるケースが多いので、在宅ホスピスの緩和ケアをされている先生と24時間対応で死の準備教育まできめ細やかなサービスをしてくれる訪問看護ステーションと退院支援の私の3本立てでホスピスケアをさせていただいています。
退院にあたって一番心配されているのは、ご本人はもちろん、ご家族です。ですから、退院前に訪問看護の看護師さんや先生と会っていただき、帰宅後の体制について確固たる安心をしていただいてから、退院の準備を始め、在宅での体制を整えます。
退院当日は、訪問の看護師さんとお迎えに行きます。帰宅するとすでにベッドが用意され、すぐに先生に往診に来て頂く・・という感じで進みますので、スムーズに信頼関係を築いていただけます。
大概、自宅で初回の担当者会議をしますので、そこで役割分担して、目標を設定すると、後はもうみなさんにお任せです(笑)。後、私がするのはモニタリングですから、みなさんが言われるほどは忙しくなんです。
−ケアマネジャーという仕事について、どのようにお考えですか。
ケアマネは、介護を必要とする人とサービス提供者との間に入る接着剤のような仕事だと思っています。ですから、極力、ヘルパーさんやサービス担当の方たちと会ったらゆっくり話すようにしています。その方の考え方や事業所の内情などを知る良い機会ですから。そして、事業所に見学にいかせて頂いて、よければどんどん紹介させていただいています。
ケアマネに適しているのは、宴会の幹事、文化祭の実行委員タイプですね(笑)。あれこれと悩むより、まず行動です。ケアマネは、決断力、行動力、瞬発力が一番大切だと思います。「○○して欲しい」といわれたら、すぐ「できますか?」と問い合わせるくらいでないと。
私は、一人でやっていますから、全部自分でやらないといけません。ですから、立っているものは「親でも使う」というのは上手いですよ(笑)。
−今後の課題は、何ですか。
病院は、医師や看護師が介護保険のことを分かっていないから、患者さんに説明してあげる人がいません。ですから、まず病棟看護師さんが介護保険について知識をもち、患者さんに介護保険の説明をしていただいた上で、「必要だったらケアマネさんをお願いしましょうか」と言ってくださる窓口になっていただきたいのです。そうすれば、後は私たちが出向いてご説明させていただきます。もちろん、
私たちのように自由になるケアマネばかりではないので、どこでも来てもらえるわけではないかもしれませんが。
あと、ケアマネの仕事は分かりにくく、「何を」、「どこまで」やったらいいのかわからないことがあると思うのですが、まずネットワークをつくることが大切だと思います。
−大変なお仕事なのに、すごく楽しまれていますね。
周りから、「ケアマネを楽しそうにやっているのは、あんたぐらいやわぁ。」と言われます。もともと、文化祭の実行委員や宴会の幹事をやるのが好きですし、こういうことがすきなんです。(笑)できれば一生ケアマネを続けて、近所の「介護のおばちゃん」になりたいと思っています。
周りには助けてくれる人がたくさんいますので、解からないことがあれば、専門の方にメールなどできくことができます。これも介護ネットのお陰ですから、介護ネットを作ってよかったなと思います。
ケアマネは職人だと思います。ですから、将来は自宅に事務所を作り、ゆるやかな連携のなかで、それぞれのケアマネが個人単位で責任をもってやっていく独立したやり方ができないかなぁ、と思っています。
給付管理などは事務所のメインのパソコンでやるけれど、あとは在宅でやれば、小さい子どもがいてもできますし、家のこともできます。この職業は特に女性が多いですから、このやり方だと、女性もバリバリ仕事ができるのと思うのです。
自分が楽しく働いている姿をみて、みんなが「私も南山さんみたいにやりたいなあ」と思ってもらえるといいですね。 そう思ってもらうためには、見た目に疲れていては駄目ですよね。そんなこと考えているから、周りからがんばっていると思われているのかもしれません。
●居宅介護支援事業所 シンシア●
http://www.aicircle.com/npo-cmnw/index.htm
住 所:和歌山県那賀郡粉河町井田140-2
電 話/FAX: 0736-73-6685
和歌山市で活動している、特別非営利活動法人「和歌山ケアマネジャーの会」の事業のうち、「指定居宅介護支援事業」に所属し、粉河町を拠点にNPOの特性を生かして、活発に活動されています。
事業所名の「シンシア」とは、英語で「誠実」という意味で、公平・公正・中立の立場で、誠実に在宅介護のためにがんばりたいという代表の南山さんの思いが込められています。
●紀北介護情報ネット ●
http://www10.ocn.ne.jp/~kaigonet/
紀北地域で、医療・介護・保健・福祉に従事し、在宅介護に関わる様々な職種の方が、ヨコのつながりを持って互いのネットワークを形成することと、介護サービス利用者が自らサービスを選ぶための情報を発信することを目的としたボランティア団体です。
毎月1回定例集会を開催し、高齢者や障害者などに関する項目について講師を招いて勉強会を行ったり、事例検討会を実施したりしています。
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