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−移送サービスを利用されるのはどんなときですか。
やはり、一番の利用目的は通院です。昨年からようやく車による移送を始めましたが、どこからうわさを聞いてこられるのか、次から次へと新しい方からお問い合わせをいただいています。
現在、一人当たり月に4トリップを上限として制限を設けているのですが、1台当たり20〜30人くらいまでが限度です。ですから、今のところは2台の車を40人数名でシェアしている状況です。
STSについては、完全に地域貢献ということで、収益は完全に度外視して、我々のミッションの核の部分としてピンポイントに全てをつぎ込んでいます。
−実施されているツアーの対象者はどんな方ですか。
ツアーによって参加対象者は違います。例えば、「神戸ルミナリエ」ツアーについては、STSの会員の方が対象です。また、バスツアーなどになると介護保険や支援費を利用されている方に案内しています。当日参加者をお世話される方は、登録していただいているボランティアさんにお願いしています。
また、年に1回は、泊りがけで出かけます。先週も40人くらいで和倉温泉に1泊で行ってきました。陸路では今までで一番遠かったです。まず、石川県に行くことはきまったのですが、車椅子の団体を受け入れるところを探すと、結局遠くなってしまったのです。旅館などでは、手すりが一つあるかないかで、お風呂への入りやすさも全然違います。
−ツアーなどに参加されるキッカケは何でしょう。
参加者の方は、1回でもそういう行事に参加されると外にでることへの自信がつきます。きっかけは、普段から信頼しているヘルパーやケアマネからの誘いに「あなたが行くのだったら・・」ということで勇気を出されるようですから、そこに至るまでの努力が必要ですね。チラシや新聞などで呼びかけるだけではなかなか参加されません。
事実、外出支援のニーズは、とても高いのです。でも、チラシをポンと目の前に出されて「来てください」といっても、なかなか参加しません。
私たちのSTSの利用者は、ツアーなどを企画すると先をきそって応募します。値段が安いのも大きな要因ですが、普段のボランティアさんとの信頼関係なども大きいと思います。
ただ、うちには2台しか車がないので、他のSTをされている団体に協力していただいて、5台くらいで行きます。利用者は、20人くらいでしょうか。応募される方全員をお連れすることはできないので、なるべく参加されたことがない方を優先するようにしています。
−STの海外事例などについても研究されていますね。
結局、訪問介護などの事業所や作業所などでは、メインの仕事があって、そのなかで求められて移動送迎をやっているのです。ですから、どこの団体もST事業だけは赤字で、その部分の運営が一番大きな課題です。つまり、メインとなる事業がないとST事業の運営は難しいのです。
今は、4月の各種法改正後の混乱期で、各種の情報や先行事例を勉強させてもらいながら、自分が地域のなかでどんなことができるのかを模索している状況です。
イギリスでは、高齢者の方を集めて商店街までお連れてして、商店街で電動車椅子を無料で貸し出しするそうです。そうすると、皆さん、買い物をされるので、経済波及効果があるというのです。経済的に豊かな世代ですので、そういう人たちが外にでられないので消費に結びつかないのです。そこに事業主が気づけば消費に結びつくと思うのですが。
また、介護保険の改正について、「引きこもり予防」が介護予防の一つとしてあげられています。そういうところにSTSをはじめとする社会参加が進められる項目があればいいなと思っています。パワーリハビリだけでなく、選択肢は多いほうがよいのではないでしょうか。
これからは、今の高齢者の方たちが私たちに手をあわせ、拝んで感謝してくださいますが、そういう時代ではなくなってくると思います。
−ありがとうございました。
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遠藤 準司(えんどうじゅんじ)
サラリーマン生活に終止符を打ち、福祉施設でボランティアとしての経験を積んだ後、茨木市社会福祉協議会に個人登録して、昼はボランティア、夜は仕事と二重の生活を続ける。
1997 年からアクティブネットワークの活動にかかわるとともに、現在は、STサービス普及のため積極的に活動している。
●非営利特定活動法人アクティブネットワーク
電話:072-636-9810 fax:072-636-9811
●関西STS連絡会(http://www.e-sora.net/k-sts/giji24.html)
〒556-0012 大阪市浪速区敷津東3-6-10
電話/FAX:06-4396-9189
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