01.小さい頃のお洋服
私は洋服を買いに行くのが嫌いな子供だった。

小さい頃、私が母から買い与えられるお洋服は大抵男女共用のものか、
自分の着たい洋服とは掛け離れたシンプルな物、
もしくは逆に色使いがちょっと大胆なそれなりに目を引く物ばかりだった。

でも、小さい頃から私個人が着たかったお洋服は
真っ白なブラウス(汚すからあまり着ちゃ駄目だった)
ふわふわなスカート(母にとっては悪趣味だった)
靴だってスニーカーなんかより可愛い物が好きで…。
母の趣味のお洋服ばかり着るのは嫌だった。
母の趣味はどうしても私の趣味じゃないから。
だけど、お洋服を買ってもらうには母の趣味を受け入れるしかない。
洋品店などで買い物をする時、自分の欲しい服を持っていくと
「そんな趣味悪いの駄目っ!!こっちにしなさい!そんな服だったら買わないわよ!!」
と言う攻撃を食らうのである。
最初の頃は欲しい服が手に入らないことに涙を流した。
けれど、いつからかは慣れた。
その代わり、洋服を買いに行くことが苦痛だった。
「どうせ私に私に選ばせないなら1人で買い物に行けばいいじゃない」
選べない自分の物を選ぶ付き合いをするのは本当に辛い。
何度か母に
「どうせ選ばせないなら1人で買い物に行ってよ!」
と、言ったことはある。
でも母の答えは
「だって、あんた趣味悪いんだもん。趣味の良い服選ぶなら買ってあげるわよ」
…なんて親だ…(^^;
と、今は苦笑する。
でも、昔はこの言葉で泣いていた。
でも、そう言われたあとに
「あんたが来ないなら新しい服、買わないわよ!」
と言われ、半ば強引に連れ出されるのだ。
当然のように、店ではつまらなさそうにボーっとしているのだが、
それまた当然のように母は気に入らない様で
「もうっ!!自分の服を選びに来ているのに!なんなの?!もっと嬉しそうにしなさいよ。張り合いがないわね」
と、来るのだ。
嘘でも嬉しそうな顔が出来る子だったら良かったのだろうが、
今も昔も感情が顔に出易いらしい。
洋服を買いに行く度に怒られたり、喧嘩になったり辛かった。
洋服に対する興味を半ば失ってた時期もあった。

そういう時期があったから、可愛いお洋服を着ることが今、とても幸せに思えるのかも知れない。
そう言えば、逆に
「うちは着たくもないふりふりばかり着せられてさぁ!そっちの親の方が絶対良いよ!!」
って、言い放った友達がいたなぁ(^^;
今は何やってるんだろ。


08/23/00 04:51:50
南城 征羅





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