ラブリー魔女会議『祝・ラブリー2周年!この2年間を振り返るの巻』(注1)


「いつもそうなんだけどさー、こうやってマイク回っちゃうと普段の会話のタッチは出ないよねー」
「でもー、こないだLのT編集長がNさんとの対談(注2)、3時間もかかっちゃってーとか言ってたけど」
「あの時はビール飲んでたから長くなったの!」
「あっそう」
「それに彼にとっては素材が多い方がいい訳でしょ。だから適当な所でまとめようとしなかったから長くなったんじゃなーい。何それ人がおしゃべりってこと!?」
「そんなこと言ってないって」
「じゃあいかにも楽しそうに言ってたわけ?」
「そうそう。もお長くなっちゃってぇー、きゃぴー!って」
「3時間はウソですー。あの人でもねー、ビールすごく弱いんだってー。でなんかもう(中略)」
「でもこんな話してたら誰が誰だか分かるじゃーん。大体どうして魔女なワケ!?」
「失礼よね!」
「って自分が決めたんじゃんこのタイトル!こないだも千葉に営業しに行った時に
『魔女会議楽しみにしてますゥ〜(はあと)』ってハートマーク飛ばされた日には、はああああ!?って」
「誰に言われたの?」
「君のパソ通仲間」
「あああー。あの子最近Sさんと同じネット(注3)なんですぅぅとか言ってるみたいなんだよねー」
「サリーちゃんの三つ子に似てる子」
「ほっぺた赤い子でしょ」
「パソ通でほっぺたが赤いって分かるワケぇぇぇ!?」
「何度も会ったことあるもん」
「あ、オフ会をしてるってコトね〜」
「ラブリーにしょっちゅう来てるんだってば!」
「知ってるけ・ど。言ってみただけでしょ!」
「誤解を招くでしょ、そんなこと書いたら。誰が読むか分からないのに」
「そりゃラブリーに来る素敵なお客様が読むに決まってるじゃーん」
「そ、そうだよね〜。なーんだ」
「ここで2人笑顔」
「きゃぴ(はあと)」


「最初はオートマで始まったんだよねー。でもその時はこんなに続くなんて思ってなくて」
「えー、続けようとは思わなかったわけ!?」
「もちろん思ってたけど、こんなに大きいパーティーになるとは思ってなかったっていうか」
「そんな大きいパーティーなんて言い切っちゃっていいワケー?」
「えーっ。東京で5本の指には入ってるってウワサー」
「えー、どこでー」
「巷で」
「はははは」
「いいの、当社比なんだから!ていうか地味に続けていくつもりだったから、思ってたよりは成功しちゃったってこと。実際大きめのハコで月イチやってるテクノ系のパーティーってX-TRAとラブリーくらいだし、そこそこ認知されてるんじゃないの。ホイチョイの連載(注4)にも登場したくらいだし」
「なにソレ」
「でも最初からうまく行ってた訳じゃないよね」
「谷あり谷あり」
「やっぱお金のことが一番大変っていうか、いつも先月の赤字を今月の黒字でうめて±0みたいなさー。オートマはつぶれちゃうし。でイエローに移ってちょっと利益が出たんだけど、
それもエイジアに移ってすぐ食いつぶして」
「じゃあどうやってブルピ呼んだんだっけ(注5)」
「イエローで出た利益を全部つぎ込んだんだよ。エイジア移ってからまた赤字だったから、お金が残ってるうちに早く呼んじゃおうって1周年やって」
「あれからもう1年経つのー」
「でその時は良かったんだけど、またその後年内赤字続きでさー。あの頃が一番つらかった」
「一時期やめようかって言ってたよねー」
「うん。で今年に入ってから安定してきたんだよねー。なんでかねー」
「急に僕達のやってることが世の中に認められたと言い切るのもなんだしー」
「………」
「だから言ってないじゃない!」
「うふふふふ」
「そうとは言ってないケドォォー」
「一番びっくりしたのは5月のヨージさん来た時(注6)さー、むちゃくちゃ大雨だったじゃない。なのにすごい人一杯で。あの時本当にお客さん呼べるパーティーになったんだーって実感した」
「ちなみになんかときどき、ラブリー入ってますよねーもうかってまっかみたいなこと言われるんだけど」
「ウチの売り上げはオーガナイザーの生活費になってるんじゃなくて、ラブリー貯金というのにプールしてて、今回のCDのようにお客さんに還元(注7)してるんで」
「うわー、すごーい」
「利益追求してたらこんなお金かかることしないでしょ、フツー」
「でもなんか頑張った甲斐があったっていうか。完結しちゃいけないんだけどさ」
「そう。今こういう感じであんまりお金の心配しないでやりたいようにパーティーが続けられるのは、すごく理想的だなーって」


「あんまり他のパーティーに行く時間がないからあれなんだけど、ラブリーのお客さんに関しては、僕はなんかすごいいいなーって」
「僕はなるべく色々なパーティーを見るようにしてるけど、本当にそう思う。パーティーの雰囲気ってお客さんによって左右されるっていうか、客層を見ればどんなパーティーか大体分かるわけじゃない。僕さー、客が床でベターって寝てるパーティーってイヤだし、あたし今日クラブ(平坦な発音)来ちゃったーみたいな人達も困るし、大人が来てもある程度楽しめるようにしたいし。やっぱり基本は自分がお客さんだったらどういうのが楽しいかっていうところだから。そういう意味では割とこちらがイメージしている人たちに集まってもらってるのかも知れない。結構若いんだけどコドモ過ぎないし、男の子も女の子もオシャレな人が多いし、音楽に対してオープンマインドだし。それはお客さん少ない頃からずっと思ってた。だから2年間お客さんに支えられて来たなーって」
「お客様は神様です」
「あと現在のスタッフの皆さんにも感謝してます。ていうのも昔はとんでもないのがいたからねえ」
「ププッ」
「勝手にオーガナイザー名刺作って配り歩いてたバカ」
「誰だか忘れちゃったー」
「今は黒い伝書鳩としてYにお勤め(注8)」
「ふうん。そんな生き物がいるんだー」
「きゃはは」
「すごーい、悪意満載」
「やっと魔女会議らしくなってきたわね。ほほっ」
「ひどーい。それじゃいつも人の悪口言ってるみたいじゃなーい。大体魔女会議って、僕は魔女でも何でもないのにー」
「えー。普段電話で喋っていることを再現しようって企画で、しかも魔女会議ってタイトルは前から決まってたじゃなーい」
「へ、変ね」
「あと仕事バックレた前のデザイナーとかさあ。今は田舎に帰っただか2丁目のミセコだかってゆう話(注9)」
「………」
「そういうさー、色々と大変だったあの頃に比べると、今はいいスタッフに恵まれてて本当にありがたいなーって。いいパーティーはいい人間関係から。これ基本でしょ」


「では、今後の展望ってことで」
「あまり大げさにしないで今ぐらいのまま続けていきたい」
「アットホームな感じの方がいいよね」
「今月は誰がゲストだからいいっていうんじゃなくて、毎回いい感じっていうのがいいな。ラブリーにはラブリーのカラーが あるんだけど、でもいろんなゲストでちょっと雰囲気も変えつつ、やっぱラブリーだから楽しいみたいなのが理想」
「割と僕は未来的な展望とか、実は何も考えてなくて。何も考えてないからずっとDJやってて」
「20年も」
「それは30年の間違いなの(注10)」
「知らなかった!まだ知らない顔が…」
「千の仮面をもつ少女ー!」
「ひゃーDJガラカメ!」
「DJマヤよー」
「…おそろしい子」
「今までDJやって来て常にその時々で楽しくって今も楽しいからきっとこのままずっと楽しいと思ってるからきっと楽しいはずー」
「………」
「あーやっぱ何も考えてないかもー」
「それじゃ一般的すぎ。これはラブリーに関する…」
「だってこのパーティーって"自分"だもん!」
「ひええええええええええ」
「なーんちゃって」
「しつもーん。じゃあ自分じゃないパーティーもあるんですかああ」
「んー、どこを切っても金太郎」
「じゃー全部自分じゃないか」
「そーなの。たのしー、きゃー」
「ひぃ」
「…でも自分って守備範囲広いっていうか、長くやっちゃってるせいもあって変に職人的なところもあるし、極端なことをやるのはなるべく避けてきちゃったんだけど、ラブリーではもっと自由な感じでDJやっていきたいですね今後は」
「僕はDJとしてはラブリーと他のパーティーをあまり分けて考えてないから、特にラブリーにおける方向性っていうのはないんだけど…。DJ以外だとエロバンビちゃんのお話(注11)を素敵に展開させていくのが楽しみ。キャラクターグッズとかも作って自分で集めるの」
「『ラブリーエクスプレス』を作ってパラトーンから出してもらう」
「あはは。音作りはやりたいねえ。TRADEみたいにMIX CDとかも(注12)。あーあとラブリーのホームページを今まで人に作ってもらってたんだけど、秋から全部自分で作ろうと。パーティーを核にしてコミュニケーションのフィールドをもっと広げていこうかなって。まー本当に個人でやってることだから限界あるけど」
「いいマネージャーいませんかー。皆さんよろしくうー」

(97年8月某日 神泉デニーズにて)



注1 この対談は97年8月23日のクラブラブリー2周年記念パーティーで先着400名様にプレゼントされた
    MIX CDのブックレットに掲載されたものを編集したものです。

注2 マーキュリーから発売中のRED 5のアルバムのブックレットに掲載されています。

注3 もう読んでません、そのネット。(SAWA)

注4 FRaU誌に連載されている東京コンシェルジュというページで東京のディスコ/クラブ事情が
   紹介された。その中で「テクノ系のイベントはハコに拘束されないワンオフ形式のパーティー
   が主流」としてX-TRAやヴィーナスと共にラブリーが紹介されていた。しかし仕事とはいえ
   よく調べてるな。

注5 96年8月にクラブラブリー1周年記念パーティーでブルー・ピーターを招聘した時の話。

注6 97年5月。朝からすごい大雨だった。その後8月の2周年記念パーティーも激しい雷雨に
   見舞われたため、ラブリーの時は八代亜紀がエイジアの舞台の袖で歌いお祈りしているのでは
   などという人もいた。(LOUD 36号参照)

注7 2枚組+ブックレット付で、制作コストはちょっとすごかったらしい。

注8 もういないって話も。

注9 確かメジャー展開のためフライヤー仕事は辞めるという話だったのだが、結局ミセコかよ。

注10 本当は15年です。

注11 ラブリーのフライヤーは連載マンガのごとく続きモノになっています。エロバンビちゃんは
   97年8月からの主人公。ちょっと好奇心の強すぎる森の王子様。

注12 言ってみるもんですね。


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