
『"CLUB LOVELY-Happy Classics" 発売記念!SAWA+NAOインタビュー』
Spin Anniversary "CLUB LOVELY-Happy Classics"
98.3.18 in store from Mercury Music Entertainment PHCR-1940 ¥2548(with tax)
Non-stop DJ mix of 18 classic happy tracks by
SAWA + Remix by NAO NAKAMURA(BAD ATTITUDE)
★まず、ライナーノーツにも書いたんですけど、純粋にパーティー名が冠に付いたMIX
CDってのは初めてじゃないですか。そういう意味でも非常に意義のあるMIX CDだなって。
N(NAO NAKAMURA)「日本初なのコレって?」
S(SAWA)「そうそう、<TRADE>並み。メジャーからこんなの出るなんて、日本も変わったなーって」
★そもそも今回のMIX CD制作はどういったところから話が持ち上がったんですか?
S「MERCURYの方から<CLUB LOVELY>の名前でMIX CDを出したいっていう話があったんで。<CLUB LOVELY>もスタートしてから今年で丸3年経つし、この辺で今までの流れをまとめてみようかなって感じで」
N「<CLUB LOVELY>の変遷、っていうか今までやってきたことを1回総決算してみたのがこういう形になりましたって感じ。三合目登頂記念碑っていうか」
S「最新曲だけじゃなくて、2・3年遡ったら結構いいものが出来るなと思って。ハッピー系からワープ・ハウスへ名称が代わって行くこの世の中で(笑)、自分の中でも2年ぐらい前みたいにいかにも超バカ・ハッピーみたいな感じっていうのはちょっとづつフェイドアウトしてる感じってのがあるんですよ」
N「えーっ、JOHN"00"FLEMINGは?」
S「あっ、そうだ。じゃあ全然終わってないか(笑)」
N「でも最近<CLUB LOVELY>でも歌モノあまりかけなくなったよね」
S「だから全体的にはそうゆう流れがあると思うんですよ、自分的にも世間的にも。ベタな歌モノからハジけたトラックモノへ、みたいなのが。だから、ハッピー系の歴史みたいなものをまとめる感じも意識した選曲」
N「自分はなんて呼ぶのか分からないけれど、NYから帰ってきて、NYには全然なくてコレって楽しい!ってハマったものがハッピー系と呼ばれるものであって、そういうシーンがあったじゃない。今は呼び方が変わってたり、人それぞれに流れが変わってきてるワケだけど。でも、そういうことがあって、それにリンクして<CLUB LOVELY>を続けてきた僕らとしては、1つの分岐点・・・一区切りを付ける意味でもやって良かったなって」
★で、今回はMIXをSAWAさんが担当しましたけど、NAOさんは聴いてみて率直にいかがですか?
N「なんかマジマジと聴いたけど、普通の人も喜びそうなCDですよね。すごくバランスいいと思う。すごく歌っちいのとそうでないのと」
S「全体の構成はすごく考えました」
★普通の人っていうのも変ですが、非常に分かりやすい選曲になってて、誰でも楽しめそうですね。
N「だってマニア向けのイヴェントじゃないもん。誰が来ても楽しめるディズニーランドのようなパーティー(笑)」
★NAOさんのよく言っている"アミューズメント系"ってヤツですね。で、全18曲+NAOさんの「Hot
Shot '98」収録ということで、かなりショート・カットなMIXになってますね。
S「なるべくたくさん曲を入れたかったから、普段繋いでるとこよりも、もう1こ前のトコで繋ごうってのがテーマだった(笑)」
★そもそも、どうしてSAWAさん1人がMIXすることになったんですか? 例えばBACK
2 BACKなんて方法もありますけど。
N「SHARPさんのトコみたいにウチは夫婦じゃないから」
S「そう。ウチは夫婦じゃないから(笑)」
★選曲にNAOさんはタッチしてないんですか?
N「これだけは入れといてねっていうのは言ったけど(笑)」
★例えば?
N「JIMMY SOMERVILLEとか」
S「そんなの言われなくても分かるって(笑)。で、<CLUB LOVELY>の名前で出すにあたって、<CLUB LOVELY>的なヒット曲とは何か?って考えたら、自分がそんなにかけてなくてもNAOがいつもかけてる曲って、みんなは<CLUB LOVELY>の曲だって思ってるだろうし、その逆もあるだろうし。ということでパーティー全体としての流れとか雰囲気は重視しつつ、自分のベーシックな選曲を押さえました。だから今回はたまたま僕がMIXしたけど、NAOがMIXしたら、また違った選曲、だけど同じ雰囲気っていうようなものになったんじゃないかな」
N「例えばLOOP DA LOOPって1回もかけたことないし、(ESCRIMAの)「Deeper」もかけないもん。かけるのはDELIGHTとかだし。D.O.P.もチビっとかけたけどコレもSAWAだし、TINMANは全然かけたことないしとか。(EAST
17の)「Stay Another Day」はステキ!とか」
S「実は微妙にっていうか、かなり違うもんね、選曲」
N「だからいい絵になるんじゃない。そうそう半々ぐらいだよね。スゴイこの選曲!バランス取れてていいと思いません?いわゆる<CLUB LOVELY>というものと、古い言い方になるのかもしれないけどハッピー系というムーヴメントを形にして残したという意味ではすごく意義があるんじゃないかな。でも、ここに歌モノでPULPとかが入るところがラヴリーっぽさだよね」
★何か制作上苦労したことってあります?
S「イヴェントの名前でCDを出す以上、<CLUB LOVELY>で実際にかけたことのない曲が入ってたり、自分が好きでない曲を入れるのはお客さんに対しても、<CLUB LOVELY>に行ったことのない地方の人がこれを聴いてイヴェントの様子を想像することを考えてもすごい不誠実なことと思ったんで、それにはこだわりました。MIX
CDってレコード会社の都合というか事情が見えるようなのが多いけど、そうなってないのがちょっと自慢。選曲とかなかなか許可がおりなくて苦労したんですけど、コレが取れなかったら<CLUB LOVELY>の名前をやめて、普通のコンピレーションで出しましょうってことまで言って・・・」
N「発売日を遅らせました(笑)」
S「いい話だね(笑)」
N「清い。てなわけで、入ってない曲もたくさんありますけど、皆さんVOL.2も期待してね。MERCURY制作部にお便りを出そう」
S「っていうか、買え!(笑)うそ、買って下さい」
★で、<CLUB LOVELY>ウィルスが徐々に蔓延し、<CLUB LOVELY>人口が増加する一方ですが、この要因は当事者としてどう考えてますか?
N「よく分からない。ただ僕達がやりたいことをやってきたことに、賛同してくれる人が多かったんじゃないかな」
S「自分の目指していたものと、世の中の人の求めていたものが一致したってことですよね」
★それにこのシーンには、外国人DJ崇拝主義みたいなものがないわけじゃないですが、そこに頼らず日本国内のシーンのサーキットのみで流通してますしね。
S「アーティスト名主導型じゃないじゃん。曲主導型でしょ、割と。ミニマル系とかガラージ系とかって、名前でレコードが売れたりすることが多いじゃないですか。パーティーにしても外人やタレントDJの名前で人が入ったり。でも、コレ系って作品の善し悪しだけでレコードが売れてるし、外人やタレントDJ来なくても、ちゃんとお客さん集まってるし」
N「ハッピー系ってやめてアミューズメント系ってすればいいのに」
S「だめだよ、この雑誌はワープ・ハウスって言い切ってるのに」
N「そっか、フーン(笑)」
S「そういう意味ではお客さんとDJの関係が健全だと思うんですよ」
N「アッ、分かる」
S「結局みんなカリスマなDJやライターがコレだ!って言うモノに追従してるんですよね。レコード買う人もそうだし、パーティー行く人もそうだし。なんかそういうのとは根本的に違うんですよね。カリスマ不在のシーンっていうか、そもそもそういうの必要無いっていうか。他人の説教を聞いてクラブへ出かけるんじゃなくて、コレが楽しそう!って思うから足を運ぶっていう意味で、すごくピュア」
N「ひょっとしたらラヴリーだと思ってなくて来てる人もいるのかも(笑)」
S「実はそうだったりして」
★パーティーのスタート当初は"GAY MIX"って主旨だったと思うんですけど、今はそれもとっぱらわれてますよね。
N「でも、今もそうだよ。あなたが気付かないだけで、あなたのとなりにいる人は実はゲイなんだよ(笑)。最近またそういう子達が増えてきたよね」
S「DELIGHTがなくなったから、流れてきてるみたい。あと、ゲイの友達と遊びに来てるって感じの女の子が多い。でも今は別に何も言わなくてもいい感じでMIXされてるから、敢えてそのことは打ち出してない」
N「別に言う必要もないし」
S「確かに最初は、ロンドン並みの新しいゲイナイトを突き詰めてみようと思ってたんだけどね。でも、たまたま3年前の夏ぐらいから自分達の打ち出したかったサウンドがクラブ・シーン全体で盛り上がったので、気が付いたらハッピー系看板イヴェントになってたってことかな」
★では、<CLUB LOVELY>の今後の展開は?
S「ずっと自分達の良いと思うモノを追求していくだけだから、音楽的にはちょっとずつ変化し続けると思うけど、形的にはあんまり変わらないでしょうね。シンプルかつマイペースで」
N「基本的には今までと変わらない。どう変えていこうなんてのは全くないよね」
S「とりあえず4月はCDの発売記念ツアーやるんで、遊びに来て下さい。CDに収録されてる曲中心にプレイするんで、いつもより派手な感じで楽しくやりたいです」
![]()